インケース技法 (Encase Technique)
バナーワークでのペパーウェイトの作り方は次の手順です。
1 パーツ作り (Making flower)
酸素バーナーを用いて、花や葉・茎などのパーツを作ります。
ガラスは主にライヘンバッハもしくはクグラー(膨張係数96)を使います。
モレッティー(膨張係数104)も使えますが、柔らかく色がややうすいようです。
葉を1枚1枚作ります。
がくや茎も作ります。
花びらを1枚1枚作ります。
花びら、がく、茎を組み立てて、花を作ります。
2 アセンブル (Assembling design)
熱した鉄板の上にパーツを並べ、予熱します。
リトルトーチを使ってパーツを組み立てます。
慎重に形を整えます。
組み立てたものを、バキュームカップへセットし電気炉で予熱します。
3 インケース (Encasing)
インケース用のガラスを電気炉で予熱したあと、酸素バーナーで加熱して軟らかくして、バキュームカップに注ぎます。そのとき、バキュームポンプで空気をひいて気泡が入らないようにします。
インケースにはペーパーウェイト用ゴブのJ-8もしくはs-8(膨張係数109)を用います。花や、中身よりも少し軟らかめのガラスを使うとインケースの際花や中身が流れにくくなります。
4 成型 (Cleaning bottom and top)
インケースして、底のガラスをつけた後、ペーパーウェイト全体を丸めます。
モールドを使って形を整えます。
5 徐冷 (Placing paperweight in kiln)
電気炉で8時間以上かけて徐冷し、ひずみを取り除きます。
6 研磨 (Grinding and polishing bottom)
研磨機でペパーウェイトの底を研磨します。
#120#400、レジン、フェルトと4枚の研磨板で段階的に研磨します。